NO MATTER BOARD

NO MATTER BOARD：北海道を代表するウィンタースポーツ番組

1995年1月、北海道テレビ放送（HTB）で放送開始された「NO MATTER BOARD（ノーマターボード）」は、ウィンタースポーツを愛する人々にとって冬の風物詩ともいえる人気番組です。略称は「ノーマター」として親しまれ、スノーボーダーは「ボーダー」と呼ばれています。

番組の歴史と進化

当初は、FMラジオDJとして活躍していたNeil Hartmann氏をMCに迎え、スタジオ収録が中心でした。しかし、2002-2003シーズンからは、スノーボード界のベテランで親しみやすいキャラクターの松井克師氏がメインナビゲーターに就任。以降はゲレンデなどでのロケ収録が中心となり、ボーダーたちの素顔に迫る密着取材型のドキュメンタリー色が強まりました。松井氏の豊富な人脈と「ヨコノリ」（スケートボード、サーフィンなど）への造詣の深さが、番組の成長を大きく後押ししました。彼は、ゲストとのセッションを通じて、ボーダーたちの内面を深く掘り下げ、視聴者に感動と共感を呼び起こす番組へと進化させました。

松井氏の降板後も、八巻篤史氏、野々垣瑠氏、高橋福樹氏、岡本圭司氏、島田優也氏、林孝紀氏、佐賀優輝氏など、実力と人気を兼ね備えたボーダーたちがMCを務め、番組は常に新鮮な魅力を保ち続けています。

番組の特色

「ノーマター」の魅力は、多岐に渡ります。

多様なウィンタースポーツ: スノーボードはもちろん、スケートボードやサーフィンなど、「ヨコノリ」と呼ばれる横乗り系スポーツも幅広く取り上げています。降雪が少ない時期には、これらのスポーツが中心となり、番組の幅を広げています。
全国、そして世界を舞台に: 北海道のゲレンデはもちろん、国内外のさまざまな場所でロケが行われ、トップボーダーから新進気鋭のボーダーまで、数多くのゲストが登場します。
密着取材: ボーダーたちの自宅へのアポなし訪問や、ゲレンデへの強制連行など、大胆な取材手法で、彼らの素顔や人間性を深く掘り下げています。
最新のギア紹介: スポンサー企業の協力のもと、最新のウェアやギアを紹介するコーナーもあり、視聴者にとって役立つ情報も満載です。
アマチュア大会「ノーマター杯」: アマチュアボーダーが参加する大会「ノーマター杯」も番組の一つの柱です。ここで活躍したボーダーは、プロ顔負けの実力を見せることもあります。
イベント紹介: TOYOTA BIG AIRや白い恋人 PARK AIRといった、大規模なスノーボードイベントも積極的に取り上げています。白い恋人 PARK AIRの優勝者には、海外ロケへの参加権利が与えられるなど、大きなインセンティブも用意されています。
* オリジナル企画「○○対決」: スノーボードのトリックをテーマにした企画「○○対決」も人気です。参加者たちは様々なトリックに挑戦し、最下位には罰ゲームが待っています。

NO MATTER LIVE

番組内で使用される楽曲の人気の高さを背景に、毎年「NO MATTER LIVE」と題したライブイベントを開催しています。1999年の初開催以来、数多くのアーティストが出演し、番組と音楽を愛する人々にとって特別なイベントとなっています。出演アーティストには、HUSKING BEE、SHAKKAZOMBIE、REACH、山嵐、SOBUT、COCOBAT、10-FEET、BRAHMAN、マキシマムザホルモン、など、多くの著名なミュージシャンが名を連ねています。会場は、Zepp Sapporo、Zepp Sendai、Zepp Nagoya、真駒内セキスイハイムアイスアリーナなど、規模も年々拡大しています。

まとめ

「NO MATTER BOARD」は、単なるスノーボード番組にとどまらず、ウィンタースポーツ、音楽、そして北海道の文化を融合させた、唯一無二のエンターテインメント番組です。長年に渡り、多くの視聴者から愛され続けているその魅力は、出演者たちの情熱、そして番組制作スタッフの創意工夫によって生み出されていると言えるでしょう。これからも、その魅力はさらに進化し、多くの人々を魅了し続けることでしょう。

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